東京都知事の百歳訪問

2025年11月10日

令和7年9月18日(木曜日)、小池知事は、銀座の名店「すきやばし次郎」を訪れ、今年度都内で百歳を迎えられる方を代表して小野二郎さんをお祝いしました。

知事の百歳訪問

東京都では、「老人週間」(9月15日〜21日)の行事の一環として、年度中に百歳を迎える都民に対し、東京都伝統工芸品(今年度は、江戸切子、江戸漆器、江戸硝子、東京銀器、多摩織のうち1つ)及びお祝い状を贈呈し、百歳の長寿を祝福しています。この「百歳訪問」事業は昭和33年度から実施しており、対象となる都民のうち、お一人を知事が訪問し、直接、お祝いをしています。今年度は、銀座「すきやばし次郎」の創業者であり、「寿司の神様」とも呼ばれる小野二郎さんを訪問しました。
なお、本事業の対象となる今年度百歳を迎えられる都民は4,380人で、令和7年9月時点で百歳を越えられている都民は総勢11,112人になりました。

<プロフィール>
静岡県天竜市(現在の浜松市天竜区)出身。昭和40年に銀座で「すきやばし次郎」を創業。延べ70年以上にわたって鮨職人として活躍。
平成10年にNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」出演。平成23年には映画「二郎は鮨の夢を見る」で世界的に注目を集め、平成26年オバマ元米大統領来日の際、安倍元首相とともに来店。同年、秋の叙勲で「黄綬褒章※」を受賞。平成31年には「ミシュラン最高齢三つ星料理長」としてギネス世界記録に認定。令和7年、大阪・関西万博パビリオン「EARTH MART」にて<未来を見つめる鮨屋>にバーチャルで登場。
※黄綬褒章:農業、商業、工業等の業務に精励し、他の模範となるような技術や事績を有する方に授与

「すきやばし次郎」の店舗前において、小池知事がお祝い状を読み上げ、百歳をお祝いするとともに、記念品として江戸切子をお渡ししました。

小池知事から江戸切子の贈呈
対談の様子

小野二郎さんが語る長寿の秘訣

小池知事から長寿の秘訣を聞かれると、「健康の秘訣は働くことです。働くことが一番の薬です。百歳になっても働ける限り働きたいです。」と語るとともに、毎日の日課の散歩について、「腰が悪くならないように、杖をつかず、毎日歩いています。」とお話ししました。
なお、対談後には、小池知事から、お寿司にちなんで、SusHi Tech Tokyo※のマグロの握り鮨キーホルダーをお渡ししました。
※SusHi Tech Tokyo:東京都が主催する国際的なスタートアップ・カンファレンスで、Sustainable High City Tech Tokyoの略称です。

マグロの握り鮨キーホルダーの贈呈
マグロの握り鮨キーホルダー

「すきやばし次郎」店内

その後は、小野二郎さんが「すきやばし次郎」店内を案内しました。小野二郎さんが板場に立ち、小池知事はカウンター席に座り、鮨職人としての心構えやお客様とのやり取りのコツなどについてお話になりました。

「すきやばし次郎」カウンターにて

長生きへの挑戦!

小池知事の訪問後には報道陣によるインタビューが行われました。印象に残っていることについて聞かれると、「オバマ元米大統領が来店されたこと」を挙げ、「来店予定時刻の予約がいっぱいだったため、オバマ元米大統領が時間を調整して来店されました。」と、当時のエピソードを語りました。
好きな鮨ネタを問われると、間髪入れずに「マグロ!」と即答した後、「コハダとアナゴも好きです。」また、お好きな食べ物については、「脂の乗ったとんかつや揚げ物も好きで、よく食べています。」とお話ししました。
また、百歳になって挑戦したいことについて質問されると、(現時点での日本人最高齢が114歳であることを念頭に)「長生きしたい。あと14年は生きる。」と力強く宣言しました。

インタビューの様子
オバマ元米大統領訪問時の写真など

「すきやばし次郎」を開店してから60年。鮨職人として長きにわたり伝統の技を修練し、2人の息子さんを始め、多くのお弟子さんに継承されて、今なお現役としての誇りを持ち続けています。

「人生百年時代」に向けて

東京都は、高齢者がいきいきと心豊かに暮らす「アクティブChōju社会」の実現に取り組んでいます。小野二郎さんのような、元気な高齢者の活躍は、多くの都民の励みになります。
今年度、百歳を迎えられる皆様は、誠におめでとうございます。

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