<プロフィール>
静岡県天竜市(現在の浜松市天竜区)出身。昭和40年に銀座で「すきやばし次郎」を創業。延べ70年以上にわたって鮨職人として活躍。
平成10年にNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」出演。平成23年には映画「二郎は鮨の夢を見る」で世界的に注目を集め、平成26年オバマ元米大統領来日の際、安倍元首相とともに来店。同年、秋の叙勲で「黄綬褒章※」を受賞。平成31年には「ミシュラン最高齢三つ星料理長」としてギネス世界記録に認定。令和7年、大阪・関西万博パビリオン「EARTH MART」にて<未来を見つめる鮨屋>にバーチャルで登場。
※黄綬褒章:農業、商業、工業等の業務に精励し、他の模範となるような技術や事績を有する方に授与
生い立ちを教えてください。
静岡県天竜市で生まれました。7歳から地元割烹に奉公に出て、働き出しました。16歳で横浜の軍需工場に徴用され、19歳で陸軍に召集され、豊橋の部隊に配属されました。補充部隊だったため戦地には赴きませんが、軍隊で十分な食事を食べられなかった経験もあり、料理の道を志しました。
終戦後は浜松の日本料理屋で修業を行い、25歳で上京し、京橋で鮨職人として働き始めました。40歳で独立し、今のお店がある、銀座で「すきやばし次郎」を創業して以降、お鮨を握り続けています。
趣味や日課は何ですか。
身の回りの世話をしてくれている義娘(次男のお嫁さん)との散歩が日課です。
自宅の周りで300mほどの距離を、休憩をはさみながらゆっくりと散歩しています。
杖を使わず、しっかりと歩くことを心がけています。
また、山登りが趣味で休みのたびに登山をしていました。富士山には13回も登りました。今も自分の足でしっかり歩けるのはこのおかげだと思っています。自宅から職場のある銀座までの約10kmを歩いたことも何度もあります。
普段の食事やお好きな食べ物について教えてください。
朝昼は義娘と、夜は長男と一緒に食事を取り、1人前をしっかり食べています。
好きな食べ物は天ぷらで、40年来の友人たちと一緒に1か月に1回程度、天ぷらを始め、様々な料理を食べに行ってます。
元気の秘訣はありますか。
よく食べてよく働くこと、ですね!
鮨職人のときは、しっかりご飯を食べて、朝の仕入れから夜遅くまでの長い時間働いていました。
鮨職人としてここまで続けてこられた理由はありますか。
自分の好きな仕事を一生懸命やってお客さんが来てくれたからですかね。
味で勝負する世界でどこにも負けない鮨を握り、褒章やギネス認定など、賞状を沢山もらえたことも励みとなりました。


